こちらの記事ではカタログスペックを通じてTALBO BASSがどのようなものだったかを記述します。実機での考察はこちらから。
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初期型(1985.4~?)
当時価格120000円。1985年のカタログに初登場。カタログ写真にもあるように初期型はプロトタイプであり、プロトタイプの数十本が世に出回っただけとされる。3点留めネック、ボディ構造、ハの字肩のネックジョイントなど初期型Talboに似通った構造が多く見られる。「アルミニウム合金のT-ALLOY BODY」との記述があるが、マグネシウム製かアルミ製か、1ピースか2ピースでの製造かは不明。(筆者は2ピースアルミ製と考えている)シリアルナンバーはボディ裏ブリッジ部の蓋に記載されており、シリアルナンバー上1桁目が4であることから1984年製造である可能性が高い。
基本仕様
ネック:メープル
指板:24Fエボニー
ナット:カーボン
コントロール:Volume, Tone, Selector Switch
PU:オリジナルプリアンプ内蔵オリジナルPU
ブリッジ:オリジナルハードウェア
カラーリング
カラーは全7色(国内モデルは4色)。
ABR(輸出モデル名:AB)
APWR(輸出モデル名:APW)
ALR
AMLR(輸出モデル名:AML)
ASB(輸出モデルのみ)
GM(輸出モデルのみ)
SG(輸出モデルのみ)
各カラーの詳細は以下の通り。
- AB(All Black)
- APW(All Pearl White)→中野テルヲ氏フレットレス?
タルボベース、待機しました。 pic.twitter.com/3jr2fOP0
— 中野テルヲ Official info (@PILOTRUN) October 5, 2012 - ASB(All Satin Black)
- AML(All Metalic Blue)
- ALR(All metalic Light Red)→伊藤英紀氏使用モデル?
今のメインベースは赤のタルボベースでオリジナルモデル、10年位前に大阪の楽器屋さんが出品していたのを見つけて速攻で連絡して購入。タルボベースはサブで銀の再生産モデルも持っています。最近ほとんど弾いてない。あとフレットレスはNS Design のRadius pic.twitter.com/BZ14MRFvZR
— 伊藤英紀/hideki ito/atemnaut (@hidekito69) April 16, 2019 - GM(Gold Metalic)→スピッツ・田村明浩氏使用モデル?
- SG(Silver Gray)→中野テルヲ氏使用モデル?
さて皆さま。本日の #ベースの日 はいかがでしたでしょうか?こちら本日のタルボベースの写真です。 pic.twitter.com/Rcu1IG9yAF
— 中野テルヲ Official info (@PILOTRUN) November 11, 2022
再生産型(2000~2003,4?)
当時価格124000円(B-124)、135000円(B-135)。再生産Talboと同様に完全1Pアルミボディとなり、初期型と全く異なる形で復活した。プリアンプがPU内部に押し込まれている形からPU外部にマウントする一般的な2Band EQを搭載したものが採用された。東海楽器製造のものと三鷹楽器がオリジナルで改造したものがあり、後者はフレットレスやジャズベースPUを搭載したものが存在する。三鷹楽器製造のものはヘッドが東海楽器製造のものと異なる。
基本仕様
・ネック:メープル
・指板:24Fローズウッド
・プリアンプ:ME2
・コントロール:Volume, Bass, Treble
・PU:アルニコ採用オリジナルPU(TB-8AL)
・ブリッジ:Wilkinson WBG-4
カラーリング
カラーリングは以下の通り。
MR(B-124)
MBK(B-124)
MBL(B-124)
Nickel Plated(B-135)